不動産鑑定士 こうすれば合格できる!

 合格率が2〜3%の国家試験。確かに難しい試験でした。猛烈に勉強して何度挑んでも跳ね返されました。
この試験ほど射程距離がつかめない試験はありませんでした。
この試験、一体どれだけ勉強すれば合格できるんだ?

受験時代は正直こんな気持ちでした。
しかし、国家試験にはバイオリズム、いや、運というものがあるようです。
合格した年は、二日目までの行政法規・民法・会計学・経済学は致命的な不出来はありませんでした。
三日目の鑑定評価理論の日、自宅から試験会場までの2時間足らずの時間に見ていたところがズバリ出題されました。

つい今まで見ていたところから出題されたのですから、スイスイと書けるはずです。書いて書いて書きまくりました。
このときです。ふと、もしかして、もしかして、本当にもしかして今年は合格できるのではという思いが脳裏をかすめました。
午後も難なく書けました。

結果、第2次試験は10%を切る合格率でしたが何とか合格できました。
実は、この年は試験日の約1ヶ月前から会社を休み、1日12時間から14時間の勉強をしていました。
後にも先にもこれほど勉強に打ち込んだのはこれが初めてでした。
この1ヶ月で全科目3回の総復習ができました。
試験直前は、どんな問題が出されても、自分の土俵に引っ張り込んで合格答案がかけるぞという自信が沸いてきたのを今でも覚えています。
そして、頭が経験したことのないようなスピードで回転するようなイメージです。
頭が冴えるというのはこういうことをいうんだろうなと実感できました。

3次試験は、財団法人日本不動産研究所に在籍しており、所内で厳しいトレーニングを積んでいましたので、合格できるのは分かっていました。
上位何人目くらいで合格できるのかという感覚でした。
結果は3次試験合格でした。その年の合格率は30%程度でした。

現行の試験制度は旧試験制度の2次試験と3次試験が一緒になっていますので、2次試験の10%×3次試験の30%=3%となります。

以上が私の合格体験談です。
この試験はまず独学では無理でしょう。
専門学校で最低2年程度の時間は必要ではないでしょうか。
私の経験上、1科目でも不出来な科目があると、その年はまず合格は無理です。

合格するための学習方法ですが、まずどの科目でも相当深い理解が必要です。そこまで行き着かなければ話になりません。
行政法規以外は論文式ですので、合格答案のスタイルが必要です。
それはズバリ、起承転結がある答案です。

2年前から鑑定理論の演習問題が、新試験制度で登場してきました。
これに対応するには、鑑定理論の深い理解と応用です。
専門学校の模擬試験などで理解を深めていくのが得策でしょう。

鑑定士の試験に合格しても、実践では満足な評価書を書くのは無理だと思います。経験が必要です。
不動産研究所では優秀な先輩がおり、評価先例が多くあり、随分勉強させていただきました。
posted by 丹田 at 22:38 | ◎不動産鑑定士受験者へ